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KIRINJIのバンド活動7年間を総括するMIXをつくりました

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2020年12月でバンド編成のKIRINJIの活動が終了しました。
来年からはリーダー堀込高樹を中心とするゆるやかなグループとして活動するそうです。

兄弟ユニットのキリンジが新しいバンドのKIRINJIになったのは2013年の夏でした。その翌年に出た曲「進水式」を聴いて、一気にこのバンドにはまりました。

KIRINJIには思えば奇跡的なメンバーが揃いました。
元祖キリンジの兄・堀込高樹
ベーシストとして引っ張りだこの千ヶ崎学
歌を引きたたせる多彩なドラミングが魅力の楠均(元くじらでも活動)、
スティールギターやスティールパンといった個性的な楽器を操る田村玄一(Little Tempoなどで活動)、
「この世界の片隅に」で一躍脚光を浴びたコトリンゴ
そして参加時は若干23歳だった凄腕ギタリストの弓木英梨乃

途中、コトリンゴ、田村玄一の脱退があったものの、6人で始まったバンドKIRINJIの演奏には特別な化学反応がありました。

この奇跡的なメンバーによる7年間の音楽活動を惜しみつつ、その魅力を総括すべくMIXをつくってみました。

「KIRINJIだらけ80分耐久MIX」曲目と解説

1 : ペーパープレーン
心地よい浮遊感のインスト。

2 : killer tune kills me feat. YonYon
弓木さんボーカルの2019年型シティポップ。
海外の人も好きな、さながら現代版プラスティック・ラブ。

3 : 恋の気配
コトリンゴさんと高樹さんのボーカルが重なり合う流麗な曲。
秋の切ない空気感が美しい。

4 : shed blood!
心地いいサウンドでありながら真摯なメッセージソング。

5 : AIの逃避行 feat. Charisma.com
人工知能どうしの恋愛を描いた近未来SFポップス。
Charisma.comいつかさんのラップが心地いい。

6 : 時間がない
コトリンゴさん在籍時後期につくられた曲で、KIRINJIがダンサブルな方向に進化した起点になった曲。

7 : Mr. BOOGIEMAN
弓木さんのかわいい歌が堪能できる、さながらアイドルソング!

8 : Almond Eyes feat. 鎮座Dopeness
とにかくクール。FNCYなどでも活躍する鎮座Dopenessがとにかくクール。

9 : 非ゼロ和ゲーム
不思議な言葉と、ファンクな演奏が融合したクセになる曲。

10 : The Great Journey feat. RHYMESTER
KIRINJIのフィーチャリング曲の第1弾。
元々あった千ヶ崎さんのベースプレイをメインにしたセッション的楽曲に、ライムスターのラップが加わり壮大なスケールのポップソングに。

11 : 「あの娘は誰?」とか言わせたい
メロウでファンクなKIRINJIの完成形のような曲。

12 : Diamonds / RHYMESTER
ライムスターの楽曲に、KIRINJIが参加した曲。
歌詞が泣ける。これ聴くといつでも泣ける。

13 : After the Party
弓木さんのボーカルの表現力が光るかわいくて切ない曲。

14 : シーサイド・シークェンス ~ 人喰いマーメイドとの死闘篇
キリンジ時代の曲のリメイク。
サーフでニューウェーブなアレンジ。

15 : ONNA DARAKE! [EXTRA 11 ver.]
ライブ音源をベースにスタジオで脚色した曲。
アレンジのアイデアソースは、細野晴臣「Pom Pom蒸気」で、
田村玄一さんのスティールが最高です!

16 : LEMONADE [’18 Live]
高樹さんの古巣であるナムコから出ているゲーム「アイドルマスター」提供曲のセルフカバー。
弓木さんはやっぱりアイドルだった。
ギターの超絶うまい、笑顔の可愛いアイドル。

17 : だれかさんとだれかさんが  [オリジナル+’15 Live]
スタジオ音源のエンディングに、ライブ版のコトリンゴさんのピアノパートをつなげてみました。
このピアノはいつ聴いても心揺さぶられます。

18 : 進水式 [’17 Live]
バンドKIRINJIのテーマソングといってもいい曲。
新しい船出の思いがストレートなメッセージソングに昇華されていて、いつ聴いても胸を打つ。

19 : 今日は誰かの誕生日 [’13 Live]
バンド結成時のライブで披露されたコトリンゴさんアレンジによる、キリンジ時代の楽曲のリメイク。
6人のすばらしいコーラスワークが、バンドって素晴らしいと思わせてくれました。

バンドのKIRINJIは最高だった

昔のキリンジも良い曲や名曲がたくさんでもちろん好きでしたが、バンドのKIRINJIはさらに別格で特別な存在でした。

例えば、ビートルズ、ザ・バンド、あとは日本でいえば、初期のサザンとか、ユニコーンみたいなバンド。
複数のメンバーがボーカルを担当して、時には曲も作るという各々の個性が活かされたバラエティ豊かな音楽家集団です。
そのうえ全員それぞれ個別に圧倒的なキャリアを積んだ凄腕ばかり。

KIRINJIではメンバーがメインの楽器以外にも、楽器を持ち替えたりと多彩なアンサンブルも魅力でした。
弓木さんならギターとバイオリン、千ヶ崎さんはベース、コントラバス、そしてトロンボーン。
田村玄一さんはスティールギター、スティールパン。
コトリンゴさんは、シンセ、ピアノ、アコーディオンなどなど…

振り返れば振り返るほど、KIRINJIは素晴らしいバンドでした。

2021年からは新しいKIRINJIに

2020年最新のライブを見ると、サポートミュージシャンを含めた新しいKIRINJIの形がすでにできていました。
「堀込高樹とバックバンド」ではなくて、「KIRINJI」という概念を表現するための音楽家集団といった感じ。

KIRINJIが確立していれば、パーマネントなバンドメンバーは必要ないのかもしれません。

堀込高樹を中心とするゆるやかな音楽グループ」であれば、いつかまたバンド時代のメンバー6人が揃うこともあるかもしれない、そんなことも期待しつつ、新しいKIRINJIの活動と、新しい音楽を楽しみにしたいと思います!

それでは、KIRINJIの素晴らしい音楽への感謝と愛を込めたMIXをお楽しみください!
(気にいった曲はCDや各種サブスクでぜひ聴いてみてください)

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